ボトル#82の別名「カリプソ」には、“海の妖精・カリプソ”という意味もありますが、ジャマイカやバハマあたりで、陽気なマリンバにのって奏でられる“カリプソ”という、“過去の苦しみを、笑って歌い飛ばそう”という音楽ジャンルにも通じています
今日は、“苦しみを笑って飛ばす”術について書いてみたいと思います。
現在、世界で最も「幸福指数」が高いのはデンマークだそうです
デンマークは、気候も寒く喫煙率や飲酒率も高いそうですし国民は収入の半分を、税金として国に収めなければなりません
ただ、子供や老人にかかる経費はほとんどタダ学生の授業料も、ほとんどタダ
有給休暇は、年に6週間
こういった“福祉国家”であること以外に決定的要因は、国民の大半が、「成功とは、お金や物質的成功だけでなく、家族や友人・ライフワークの時間が沢山持てることだ」と、答えていることです
家や車海外旅行にブランド・グッズを持つために、日本では、子供が父親の顔を滅多に見ることはありません。
でも、自分の老後年金は崩壊してるから、お金を貯めなきゃいけないし、子供を産もうものなら、一人前にするまでに1~2千万は働いて叩きださなきゃいけない現実が有ります
こんなのはたして幸せなんでしょうか
一生賃貸暮らしだったとしても、出世街道を途中下車して、9時~5時ワークに就く事になったとしても子供が捕まり立ちして歩く瞬間が見られたり
夫婦でお洒落をしてデートに出掛けたり、夕暮れ時を、好きな人と一緒に散歩出来たり
そんな暮らしが出来たほうがよっぽど幸せなんじゃないでしょうか
それに、気候の暖かなハワイに暮らしたら、きっと幸せなんだろうなぁ~とか、食べ物の美味しいイタリアやスペインあたりに暮らしたら、きっと毎日パラダイスだなぁ~とか、そんなの幻想なんだっていうことが、良く判りました。
『幸せ』って、結局は「目に見えるもの」と、「目に見えないもの」のバランスが、ちゃんと半分ずつ有るっていうことです。
どこに住んでも、何を食べても・食べなくても、どれを着ても・着なくても、『幸せ』な人は、チベットの山奥でもアフリカのサバンナでも、やっぱり「幸せ」をちゃんと感じるし、それは“サクセスの価値観の置き方”なんだってことが良~く判りました。
話は変わるのですが。。。
先日TVでジム・キャリーがインタビューに出ていて、
前は「なんだかスカした、軽いヤツ。。。」としか思って居なかったのですが、このインタビューを聞いて、ちょっと彼を見直しました
彼の家は、父親が職を転々とする極貧一家に生まれ、幼い頃から、なんとかこの暮らしを脱出しようと、鏡の前で、何千回も・何万回も声帯模写や顔まね・物まねを練習したのだそうです。
早くから、スタンド・コメディー(日本でいうお笑いライブ)に立って実力を磨き、なんと10歳の頃から自分でせっせと“お笑い番組”に、「レギュラーにしてください」と、売り込みレターを書いて、今日この姿があるのだそうです
デンマークしかり、ジム・キャリーしかり、人ってつい「だって、親はこんな風だし」とか、「だって、この年だし」とか、「だって、この容姿だし」とか、「だって、この学歴だし」と、不幸を数えるのが得意です
でも、ボトル#82の“カリプソ”は、どんな苦難を経験していても、それを環境のせいにしたり、外的要因のせいにしたりせず、その中から見えた「幸せの数を数えましょうよ」と、教えている気がします。
「交通事故には遭ったけど、命は無事だったし」とか、「失業したけど、独立心がついたし」とか、不平・不満を数える前に、明るくて・暖かい・光があたっているポイントを数える癖がつくと、死ぬ前から「パラダイス」はやって来るし、“
Happy
”は、ずっと前から自分の周りにはちゃんと居て、私が探し出してくれるのを待っているだけなのだと思います
ジム・キャリーは、「僕は、何をしても・しなくてもいつもHappyなんだ」と、言っていました
カラフル・ハピネス・セラピスト 泉 智子
この記事は、2008年2月21日に掲載されました。
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